活動報告-1
2011年4月9日
避難所での同行避難の詳細調査と支援活動について
仙台市内、特に若林区と宮城野区の避難所には、犬・猫などの伴侶動物との同行避難者が相当数いる事が震災当初より把握されていました。対策本部が組織されるずっと前から(3月14日以降)、獣医師会の有志により、先発的に訪問・支援が行われてきました。支援については、当初はフード類などの物資が中心でしたが、途中から簡単な診療やアドバイス、カウンセリングなども行われるようになりました。4月に入り、対策本部の立ち上げと前後して、先発部隊が中心となって、市内の避難所の詳細調査を行いました。その結果、把握できる範囲で30~40頭の犬や猫が避難所にいる事がわかりましたが、その環境は様々で、建物の中に一緒に避難している場合、避難所の駐車場に停めた車の中で一緒に生活している場合、犬だけ建物の外につないでいる場合などがありました。総じて、人と同様、避難所の
環境は決して良いものではありませんでしたが、同行避難された家族の皆様が一様に口を揃えて言った事があります。それは、「もし避難所を離れて良い所に住めるとしても、動物と一緒でなければ移動するつもりはない」という事でした。厳しい環境の中でさえ、伴侶動物はやはり家族の一員であり、離れ離れになる事は考えられない、という強い気持ちが感じられました。
一方で、動物管理センターや各動物病院で預かっている伴侶動物は、この時点で約60~70頭程度でしたが、全体のキャパシティは、犬猫合わせて170頭程度は可能と考えられました。更にこの時点では仙台市内の被災地で放浪している動物はすでにほとんどいない事もわかっていました。ですから、迷い犬の長期保護と、家族のわかっている動物の一時預かりを引き続き実施していくにあたり、最も良い環境を提供できる場所として、動物病院と仙台市動物管理センターを併用すれば何とかなるものと判断されました。
対策本部のチームミーティングでは、この事を全員で確認し、仙台市内においてはシェルター(伴侶動物のための独自の避難施設)を作らずに保護・支援活動を続ける事を決定しました。
また、具体的な支援活動としては、定期訪問と対話による家族の心のケアが極めて重要である事が認識されました。もちろん、動物の主治医での将来的な治療を邪魔しない程度の応急処置や環境整備なども随時行われており、今後は、より系統的な対応を行うべく調整を行っています。